PTW 設立30周年：これまでに歩んできたストーリー
2024年9月23日
2024年は、PTWのチームが世界のゲーム業界をリードする開発サービスを提供し始めてから30年となる節目の年です！
これまでの旅路は、常に新たなサービス、スタジオ、パートナー、そしてユニークなチャレンジと一緒に歩むものでした。今回は、私たちの道のりを振り返り、この夢の実現に貢献してきた長年のチームメンバーを紹介します。
略史
私たちのストーリーは、1993年、名古屋でビデオゲームの再販店を営む小さな会社経営者であり、レースゲームの愛好家でもある松本公三から始まります。
松本のビジネスパートナーである本重光孝は、顧客の声に耳を傾けるうち、ある発売直後のゲームに（よくあることですが）不具合が多すぎて困っているという話を聞き、業界に大きなインパクトを残すアイデアを思いつきました。
日本初のビデオゲーム品質保証会社
1994年、公三、光孝、橘民義の3人は、日本初のビデオゲーム品質保証会社を設立します。これがポールトゥウィン、PTWの前身です。このビジネスが軌道に乗り始めるまでに時間はかかりませんでした。
サービスの評判が広まり、業界が成長するにつれ、さまざまな地域から優秀なテスターを採用し、サービスを拡大していきました。PTWは瞬く間に日本全国で活躍の場を広げ、最終的には日本最大のゲーム開発サポート企業になりました。
グローバル展開と多角化
2009年、橘鉄平の主導で、PTWはさらなる飛躍を遂げます。米国での事業基盤を確立し、その後世界中に展開していきました。
橘はまた、2012年にe4eのInteractive Entertainment部門や2015年にSIDEといったスタジオを買収し、PTWのインフラを強化。このようなパートナーシップにより、PTWは、ローカライズ、プレイヤーサポート、共同開発、アートおよびオーディオ制作、言語品質保証（LQA）など、あらゆる外部開発サービスを提供し、業界で確固たる地位を築くことができました。
ゲームサポートと開発の新時代
現在のPTWでは、CEOのDeborah Kirkhamのリーダーシップの下、新たなサービスを提供し、数千人の従業員を抱え、16カ国に40以上のスタジオを展開するまでに成長しました。
Deborahが前向きに変革的な変化をリードするようアプローチした結果、性の平等や多様性ある会社文化が醸成され、それぞれの地域の各拠点が商業的・経営的により自律して活動できるようになりました。
世界4大陸にチームとスタジオを持ち、全員の能力を最大限に引き出す文化を持つ企業として、私たちの最大の強みはスタッフの力となりました。これは、今後も変わることはありません。
PTWの原動力
過去30年にわたる当社の成功の中心には、チームへのコミットメントと当社が支持する価値観がありました。PTWの文化、多様性、そしてビデオゲームへの情熱が、業界水準を維持し、向上させ続ける力となっています。
この特長が、時にはスタッフが最高のパフォーマンスを発揮するための自由と柔軟性を生むのです。「PTWで働いていて一番気に入っているのは、自分のスケジュールや都合に合わせて勤務時間を調整できることですね。会社がそうした快適な勤務環境を整えてくれます」PTWに入社して今年で15年目になるシニアオーディオディレクターの井上滋は、そう語ります。
また、働くのが楽しくなるような環境や成長の機会という人もいます。PTWの歴史の半分を共に歩んできたテクノロジーマネージャー、Amith Kumarはこう語ります。「PTWでの仕事では、チームでの強力とサポートが一番好きです。何年にもわたって、私は自分の役割において成長する機会に恵まれ、プロフェッショナルとしても個人としても成長できるような新しいチャレンジに挑んできました。私がここで長く働いているのも、前向きな職場環境と成長の機会というこの組み合わせがあってこそです」
今年、PTWに入社して10年、15年、20年、そして25年という節目を迎えた長年のチームメンバー何人かにインタビューし、過去数十年にわたりPTWで過ごした最も印象的な瞬間や、会社やゲーム業界全体が時代とともにどのように進化してきたかを聞きました。
PTWで長年働いてきて、一番楽しかったことは何ですか？
「PTWは常に社員に素晴らしいキャリアの機会を与えてくれました。私がプレイヤーサポートチームのリーダーとしてキャリアをスタートさせ、最終的にITの仕事に就いたのはその良い例です。また、私たちが働いている業界は非常に多様性に富んでいるので、常にエキサイティングなプロジェクトがたくさんあり、退屈することはありません」
「趣味のひとつであるビデオゲームに携われるのは幸せなことです。プレイヤーサポートチームでは、プレイヤーの声を身近に感じながら、一緒にゲームをより良いものにしていくことができます。それが、この10年間、私がPTWで働き続けてきた原動力です」
Jongik Park
チームマネージャー、プレイヤーサポート | 韓国、羅州
PTWでの10年
「職場の雰囲気がよく、同じ興味を持つ同僚、好きなキャリアに貢献できる機会があったからこそ、私はこの仕事を楽しみ、10年間も働き続けることができました」
Yu Cai
QA/LQAプロジェクトマネージャー | 中国、上海
PTWでの10年
「PTWがゲーム業界の一部となっており、若者文化や未来につながる進化し続ける分野であることが、まず気に入っています。このつながりは、革新と新技術の最適な活用のための十分な余地となっています。PTWで楽しく働けるもう1つの理由は、私の15年間の旅を素晴らしいものにしてくれた仲間やリーダーシップ・チームです」
Sujesh Mithran
シニアQAマネージャー | インド、バンガロール
PTWでの15年
「風通しが良く在宅勤務が可能な職場で、各自の意見やプライベートも尊重されるところでしょうか。ゲームへの熱意もあり、ここまで継続することができました！」
河谷脩平
LQAリード | 日本、東京
PTWでの10年
思い出に残った体験
これまでとは異なる地域に新しいスタジオを開いたり、新しいパートナーを獲得したりと、PTWの業績はすべて、それなりのチャレンジを伴っています。
アミスはその一例を話してくれました。「最も印象に残っているのは、ほとんどダウンタイムなく新しいオフィスに移転しなければならなかったときのことです。慌ただしい時もありましたが、新しいテクノロジーを導入して学んだり、チーム間の調整をしたり、2つの場所を行き来することで生じる興奮や緊張感も楽しかったです。これまでに3回移転を経験していますが、最もチャレンジングでありながら思い出深いものでした」
でも、他の結束の固いチームと同じように、PTWの人たちは、どんなときもお互いに助け合っています。シニアQAマネージャーの1人であるSujesh Mithranにとって、最も印象深い思い出のひとつは、お祝いの時でした。「PTWで印象に残っているのは、同僚たちがフラッシュモブとタウンホールを企画し、私の15年という節目を記念して素晴らしい動画を制作してくれたことです。圧倒されるほど感動的な瞬間でした！」
PTWに入社して以来、最も印象に残っていることを教えてください。
「AAAパートナーを相手にプロジェクトマネージャーとして働いていたとき、彼らのゲームショーに招待されたことがあります。その時、私たちのサポートに感謝しているという手紙やプレゼントをいただきました。プレイヤーのゲーム体験を一緒に向上させることができたと思うと、とても幸せな気持ちになりました」
Jongik Park
チームマネージャー、プレイヤーサポート | 韓国、羅州
PTWでの10年
「『Call of Duty』シリーズのローカライズと音声収録が一番印象に残っています。私はこの仕事を担当し始めてもう10年以上になります。 常に進化し続けるとても刺激的なプロジェクトなので、飽きることがありません」
井上滋
シニアオーディオディレクター | 日本、東京
PTWでの15年
「2004年4月にゲームアーティストとして入社しました。その後、会社の体制が代わり、ローカライズ部門で数年間、ゲームテキストの校正に携わりました。PTW Shanghaiの成長とともに、私は人事エグゼクティブとなりました。
最も感動的だったのは、上海での20周年記念行事でのことです。COVID-19の影響から抜け出し、仕事を再開し始めたばかりの頃です。祝賀会で再びあつまることができ、会社の歩みを振り返りました。毎回のチャレンジで、私たちはより団結させ、より強くなったのです」
Lan Chen
HRエグゼクティブ | 中国、上海
PTWでの20年
「幼少期のころ、とあるRTSが海外産ゲームにのめり込むきっかけとなったのですが、約20年後、幸運にもそのリマスター版に携わることができました。このような体験は業界を牽引する会社ならではの特権だと感じます。」
河谷脩平
LQAリード | 日本、東京
PTWでの10年
「それは、私たちの最大のゲームパートナーの1社のために行った、バックアップテーププロジェクトでしょう。PTWは、パートナーのバックアップテープドライバーのユーザー全員との最初のコンタクトラインとなっており、現在の業務形態とは何もかもが違っていました。このような瞬間はたくさんあります。ありすぎて挙げきれません！」
Roland Lansbergen
グローバルテクノロジー&インフォセックシニアディレクター | イギリス、グラスゴー
PTWでの25年
「大好きなアクションRPGシリーズに携われることになり、とても興奮しています。タイトなスケジュールのため、チームの規模を拡大し、私はその時のチームマネージャーとなりました。みんなとても熱心で、プロジェクトを楽しんでいました」
Yu Cai
QA/LQAプロジェクトマネージャー | 中国、上海
PTWでの10年
ゲームの未来
1994年に最初のオフィスを開いて以来、これまでに歩んできた道のりは非常に長いものでした。
プレイヤーサポートチームのマネージャーであるJongik Parkほど、それをうまく説明できる人はいないでしょう。「PTWが設立された30年前、世界のゲーム市場の規模はわずか200億ドルでした。私たちは、多くのデベロッパーと共に、有名シリーズの多くの素晴らしいゲームに取り組むことができました。非常に良い経験となりましたし、世界中の数百万ものプレイヤーに私たちの力を届けることができました。そして現在、ゲーム市場は10倍の2400億ドルに成長。PTWは、過去30年間行ってきたように、素晴らしいパートナーのデベロッパーの皆様と、常にユーザーにとってより良いゲームを作り続けていきます」
究極的には、ビデオゲームの人気が高まるにつれて、新しいゲーム、技術、サービスが生まれ続けるでしょう。どのような変化が起ころうとも、PTWは適応し、ビデオゲーム開発のスタンダードとなり続けるために、取り組みを続けていきます。
PTWの未来に期待することを教えてください。
「当社はこれまで、ゲーム業界とともに急速に発展してきました。PTWが今後も革新を続け、より多くのゲームを提供し、プレイヤーに喜んでもらえるのを楽しみにしています。会社の将来への確信と期待でいっぱいです。
この特別な日に、PTWの30周年を記念するお祝いの言葉をお贈りします！ PTWの仲間全員に最高の敬意を表します。私たちの会社が今後ますます良いものになっていきますように！」
Lan Chen
HRエグゼクティブ | 中国、上海
PTWでの20年
「私は、PTWが、ゲーム開発開始からリリースまでの全プロセスにおいて、 お客様を単独で総合的にサポートできる企業へと進化することを期待しています。これは、最近の共同開発サービスの拡大により、すでに実現しつつあることでもあります」
Sujesh Mithran
シニアQAマネージャー | インド、バンガロール
PTWでの15年
「様々なメディアにおいてPTWの存在感が更に増すことに期待しています。」
河谷脩平
LQAリード | 日本、東京
PTWでの10年
「PTWにはこれからも革新的な存在であり続けてほしいです。ソフトウェア開発チームは、現在進行中の大規模な自動化推進で、素晴らしいツールやアプリをリリースしているので、その意味では大丈夫なようです。未来は明るいと思います」
Roland Lansbergen
グローバルテクノロジー&インフォセックシニアディレクター | イギリス、グラスゴー
PTWでの25年
「PTWの未来に希望を持っています。これまでに、革新性、創造性、そしてターゲット層への深い理解に基づいた強固な基盤を築き上げてきました。私たちはこれを足掛かりに今後も成長し続け、業界をリードしていくことができます。私自身は、革新を起こし、斬新なアイデアを提供し続けることで、この未来に貢献できることを嬉しく思っています」
Amith Kumar
マネージャー – テクノロジー｜インド、バンガロール
PTWでの15年
次の30年に乾杯！
現在、PTWは4大陸に40以上のスタジオを構え、ゲーム開発のライフサイクル全体をサポートし、あらゆるジャンル、あらゆるプラットフォームのタイトルを手がけ、さまざまなサービスを提供しています。
今後も、より高みを目指し、新しい技術や市場のトレンドに適応していきます。これからも、創造性、包括性、協調性を重んじる文化を育みながら、世界中のプレイヤーに最高品質の体験を提供することに注力していきます。
これまで私たちと一緒に旅してくれた皆さん、特に長く在籍してこの記事で紹介されているような貢献をしてくれたチームメンバーの皆さん、本当にありがとうございます。
皆さんの物語を世界に届ける新たな30年に乾杯！
Roland Lansbergen
グローバルテクノロジー&インフォセックシニアディレクター | イギリス、グラスゴー
PTWでの25年