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LQAグローバルディレクターのMaxim Mizinをご紹介
LQAグローバルディレクターのMaxim Mizinをご紹介

LQAグローバルディレクターのMaxim Mizinをご紹介

LQA(ローカライズ品質保証)を正しく行うのは、1つのタイトルだけ見ても難しい仕事です。そこにPTWが取り扱うさまざまな言語と、年間で手がけるゲーム数を掛け合わせると、途方もないチャレンジのように思えてきます。そうした中で、当社のグローバルに展開する各スタジオに安定したマネジメントを提供してくれているMaxim Mizinの仕事ぶりを覗いてみましょう。 

あなたの経歴と仕事を始めたきっかけについて教えてください。

私がゲーム業界に入ったのは、大好きだった大手ゲーム会社、例えばBlizzardなどで働くという夢を追いかけるためでした。もともとゲームが好きでしたし、言語も好きでした。それが翻訳者として働くことになった理由です。翻訳にしばらく携わった後、ゲームのビルドをプレイしたり、バグを見つけたり、問題を修正したりといった技術的なことも好きなんだと気づきました。こうしてローカライズQAで働くことになり、それ以来、長い間情熱を注いでいます。  

現在の役割について教えてください。 

PTWのグローバルLQAディレクターとして、複数の拠点にまたがるチームがひとつの大きなチームとしてグローバルに活動できるようサポートしています。また、パートナーの皆さんに最高の体験を提供し、チームの成長と発展をサポートすることで、仕事の進め方を継続的に改善し、最新かつ新しい技術の最先端であり続けています。 


ベンダーとクライアントとの関係を管理する際の主な違いは何だと思いますか?

クライアントとベンダーの関係を管理する際の主な違いは、ダイナミックさだと思います。ベンダー側で働くと、さまざまなクライアントに接する機会が増えます。誰もが異なるニーズとプロセスを持っており、私たちはそれに適応しなければなりません。そして、そのような異なる要件に適応し、パートナーが抱えるであろう問題を解決する手助けをするのが私たちの仕事です。 

デベロッパー/パブリッシャー側では、少なくとも表面上はもっと単純です。ベンダーに必要なことを伝え、ベンダーはそれを成し遂げます。 


業界の進化をどのように見てきましたか? 

ここ数年、技術がより顕著になっていく中でローカライズやLQAに大きな変化を感じています。世の中には機械翻訳やコンピュータ支援翻訳など、翻訳やローカライズやQAの活動をサポートするツールが増えてきました。  

(LQAのためのAIと自動化の利点に関するMaximの洞察については、こちらをご覧ください。) 


良いLQAと素晴らしいLQAの違いはなんですか? 

間違いなくユーザー体験です。良いLQAというのは、「良いか悪いか」の問題をうまく見つけることができ、製品がクライアントの手に渡ったときにゲームが破綻するような不具合やエラーがないようにするというものです。素晴らしいLQAというのは、ターゲット言語においてゲームが自然であると感じられるものです。技術的な問題だけでなく、ゲームをプレイしたときにどう感じるかも重要です。例えば、心に訴えかけるものか?自分の言語に向けてもしくは、自分の言語で作られたように感じられるか?などです。  


LQAチームが直面した最も大きな課題は何ですか? 

クライアントのために、珍しい言語の大きなチームを、例えば24時間以内などの非常に短い時間で集めることを可能にすることです。私たちはそれを無事にやり遂げ、パートナーのために常に解決策を見つけようとしてきました。大変な作業でしたが、最終的にそれは私たちのチームにとって誇り高い瞬間となったのです。


品質の一貫性はどのように保っているのですか? 

各地域のチームで一貫した品質を維持するためには、多くのチームワークが必要になります。私の仕事は、各チームをつなげ、互いを知り、話し合い、最善の方法でテストができるように協力することです。定期的にディスカッションを行い、テストと品質維持のための最善の方法を私にもチーム同士にも共有するよう、私はチームに権限を与えています。結局、そうやってうまくいくのです。仕事をするのは人間であり、彼らはエキスパートです。どうすればうまくいくかを知っているのは彼らであり、それを成し遂げるためにはサポートが必要なのです。 


長期的なパートナーシップの例を挙げてください。関係を継続させる主な要因は何ですか? 

私の経験では、クライアントと評価の高い長期的なパートナーシップを維持するには、透明性と情報の共有が重要です。もちろん、結果を出すことも重要ですが、クライアントの要望に柔軟に対応し、彼らのニーズに適応し、あらゆる段階でクライアントに情報を提供するためにオープンなコミュニケーションをとることも重要なのです。 


LQAチームにとって、今後はどのような動向や課題が予想されますか? 

おもしろい質問ですね!やはり、AIの台頭がLQAとローカライズ全般に新しい視点をもたらすということに尽きます。私たちは、より迅速で効果的な結果を得るために、これらのツールに頼る必要があるでしょう。しかし同時に、LQAの役割は、セーフティネットの役割を果たし、単に問題を発見する人から、テスターと編集者をミックスしたような人に変わっていくのだと感じます。問題を発見するだけでなく、それを修正し、テキストを微調整することで、最終的にはプレイヤーにより良い体験を提供することができるようになるでしょう。 


チームがそれに適応していくためには、私たちの業界で起きている変化を常に意識する必要があります。AIと対立するのではなく、AIを利用していく必要があるのです。それこそが未来だと思いますから。技術は常に進化し、チームはそれに適応していかなければいけません。そして、変化のスピードはますます速くなっています。